BACK TO THE FUTURE 3
バック・トゥ・ザ・フューチャー3
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| 書 名 | スクリーンプレイ 「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」 |
製 作 | 1990年 | |||
| 編 集 | 山田 均 | 会 社 | Universal City Studios | |||
| 仕 様 | A5版、108ページ | 監 督 | Robert Zemeckis | |||
| 発行日 | 1991年11月 | 脚 本 | Bob Gale | |||
| 出版社 | 株式会社スクリーンプレイ | 出 演 |
Michael J. Fox | |||
| 定 価 | 本体1,200円（税別） | Christopher Lloyd | ||||
| ISBN | 4-89407-035-9 | Mary Steenburgen | ||||
| この映画のストーリー |
| パート２のラストシーンで、1955年に取り残されたマーティーは、すぐに広場の時計台のもとに走った。ドクはたった今、未来に送り返したはずのマーティーが再び目の前に現れたので、驚きのあまり気を失ってしまう。1885年の西部開拓時代の自分が差し出した手紙を見せられ、ようやく複雑な事態を納得したドク。しかし自分が廃坑に隠しておいたデロリアンを見つけ出したその時に、なんとその傍らに西部時代に射殺された自分の墓石を見つけてしまった。そこには「80ドルのためにビュフォード・タネンに背中から撃たれる」と刻まれていた。マーティーはドクの危機を救うべく、修理したデロリアンで開拓時代にタイムトラベルする。 1885年のヒルバレーは荒野の中の、まだ開拓途上の町であった。酒場に入ったマーティーの背後から、声をかけてきたのは、ドクの命を狙っていた「狂犬」ことビュフォード・タネン。凶暴なタネンから逃げて一刻も早く1985年に戻らなければならない二人だが、大西部にはデロリアンを走らせるガソリンがまだない。下り坂を最高速度で機関車に押させて峡谷に突っ込むという、唯一の望みに賭けた。しかし出発の日の朝、マーティーはタネンに決闘を挑まれ、ドクは一目惚れしてしまった女教師クララに前夜、別れを告げた心の痛みで飲めない酒をあおる。二人は無事に1985年に戻ることができるのだろうか・・・ ドクとマーティーの時空を越えた大冒険は、自動車が空を飛ぶ 21世紀から時代を大きくさかのぼり19世紀の西部開拓時代にその舞台を移した。前２作と同様、時代のズレをネタにしたギャグが楽しめる。マーティーがマクフライ牧場の食卓で目にしたひどく濁った飲み水や、クララが夢見る月への宇宙旅行の話や、未来では馬の代わりに自動車で移動するんだ、走ることもあるがそれはただリクリエーションのためだとドクが酒場で聞かせる話など・・・それは単なる流行の違いなどにとどまらず、時代を隔てた文明の差に根ざすギャグであるところが、まさにバック・トゥ・ザ・フューチャー完結編らしい面白さである。ドクはタイムトラベルによって歴史がねじ曲げられ、愛を失うといった不幸を身をもって体験した。理論物理学の進歩が核戦争による人類滅亡の可能性をもたらしたと同様の、科学と文明の進歩が人間の幸福を脅かすことがあってはならないという警鐘である。洗練された笑いを提供した後、未知の未来に向かって前向きに生きる勇気の大切さを人々に訴えて見事にこのシリーズを締めくくっている。 |
| この映画の英語について |
| 全体的に標準アメリカ英語であり、発音の明瞭さと適度な会話スピードはヒアリング 舞台は1885年、1955年、1985年と３つの時代にまたがる。時代と文明の違いをネタにしたくすぐりが全編に散りばめられている。開拓時代には
"Hey, now...boys, would you take a look at these pearly whites?"（おい、みんな、こいつの真っ白な歯を見なよ）と言わせて、粗野で汗臭い西部の男を揶揄している。ビュフォードとの決闘を控え、鏡の前で銃を構えて映画「ダーティー・ハリー」でのクリント・イーストウッドの名セリフ
"Go ahead. Make my day!"（やれるもんなら、やってみな。俺を喜ばせてくれ）をパロディで使う場面もある。特定の商品名を使ったギャグも多い。西部の男たちはマーティーの
"NIKE" のスニーカーを見て、 "Nee-Kay. What is that? Some sort of Injun talk or something?"と言って笑い飛ばしたり、マーティーが
"Frisbie"のパイ皿を "Frisbee"の円盤代わりに投げつけるのを見て驚いたりするのである。 マーティーの先祖シェイマスとマギーの夫婦は、アイルランドから移住して来た開拓民とわかるアイリッシュ訛りを話す。特に母音を意識的に標準米語とは変えて発音している。そのほかの登場人物も開拓時代の臭いのする、多少粗野な話し方が特徴である。 brain waves（脳波） / amnesia（記憶喪失症） / residual image（残像） / hover conversion（飛行可能改良型） / googolplex （1に10の100乗がついた数） / disruption of the space-time continuum （時空連続体の破壊）など・・・専門用語を駆使し、常に論理的な思考を忘れない科学者ドクには一目惚れの恋など考えられなかった。ところが、 "The idea that I could fall in love at first sight...it's romantic nonsense."（この私が一目惚れの恋をするなんて・・・バカげた空想だ）と一笑に付していた彼が、あとで "...just believe me when I tell you that I'll never forget you...and that...I love you.（・・・信じてほしいんだ、あなたを決して忘れることはない・・・愛してる）と最愛のクララに想いを訴えることになるのだ。 自ら発明したタイムマシンで何かとトラブルを引き起こしたドクは、 "I wish I'd never invented that infernal time machine. It's caused nothing but disaster."（いまいましいタイムマシンなど発明するんじゃなかった。災難ばかり引き起こす） / Traveling through time has become much too painful.（タイムトラベルというものは何とも痛ましいものだ）と後悔する。そして、人の運命とは自分自身が作り上げていくものだという次の教訓に行き着くのである。 "It means your future hasn't written yet. No one's has. Your future is...whatever you make it."（君たちの未来はまだ白紙という意味さ。誰もがね。自分の未来は自分で切り開くものなんだ） |
| 評価項目 | 易しい → 難しい | ||||
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| ・会話スピード |
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| ・発音の明瞭さ |
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| ・アメリカ訛 |
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| ・外国訛 |
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| ・語彙 |
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| ・専門用語 |
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| ・ジョーク |
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| ・スラング |
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| ・文法 |
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| 合 計 | 16点 |