E.T. THE EXTRA-TERRESTRIAL
E.T.
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| 書 名 | スクリーンプレイ 「E.T.」 |
製 作 | 1982年 | |||
| 編 集 | 山田 均 | 会 社 | Universal City Studios. Inc | |||
| 仕 様 | A5版、114ページ | 監 督 | Steven Spielberg | |||
| 発行日 | 1991年12月 | 脚 本 | Melissa Mathison | |||
| 出版社 | 株式会社スクリーンプレイ | 出 演 |
Dee Wallace | |||
| 定 価 | 本体1,200円（税別） | Henry Thomas | ||||
| ISBN | 4-89407-048-0 | Peter Coyote | ||||
| この映画のストーリー |
| カリフォルニア郊外のある夜、森に囲まれた空き地に不思議な力を発する宇宙船が着陸した。追跡に来る人間たちから逃げ遅れた一人の宇宙人（E.T.）は、飛び立つ宇宙船から置き去りにされてしまった。迷い込んだ所は郊外の住宅地にある、10才の少年エリオットと母と兄妹の住む家であった。裏庭に隠れていたE.T.を発見したエリオットは、初めはその姿に仰天したものの、すぐに親近感を覚える。自分の部屋でお互いの意思を通じさせることができた。兄や妹にもこの秘密を打ち明け、兄妹みんなで彼に地球のことと言葉を教える。 300万光年の彼方から来たE.T.は高度な知能ばかりでなく、しおれた花を生き返らせたり、空中に飛ばすなどの超能力を持っっていた。そして不思議なことにエリオットとE.T.は二人はテレパシーによってで感覚を一心同体で共有する。テレビのラブシーンを見てうっとりしたE.T.のおかげで、エリオットはクラスの可愛い女の子とキスしてしまうのである。「僕と一緒にここで暮らそう」というエリオットだったが、E.T.は "Phone home." を繰り返し、おもちゃの部品から通信機を組み立てた。ハロウィーンの日の夕暮れ、エリオットはE.T.と一緒に森に行って通信機を作動させ、仲間への連絡に成功した。だがそこで夜を明かした二人は過労から倒れてしまう。 一方、家はもう医師たちや科学者たちに包囲され、二人は治療と調査にかけられる。力尽きて一度は息を引き取ったE.T.だが、エリオットと対面すると生き返ってしまう。大人達の目を眩ませて、エリオットたちはE.T.を自転車に乗せて空を飛び森にいそいだ。そこにゆっくりと降りてくる宇宙船。E.T.は最後に「僕はいつも君の心の中にいるよ」エリオットに最後の別れを告げる。 人類は何百年もの昔、新大陸も南極も未知であった時代には、夢にもかんがえられなかったような、月まで飛んで行ける今の進歩を作り上げた。そして今の地球人にとっては、広大な宇宙のどこかにきっと知的な生命が存在しているという思いは、決して失いたくない夢であろう。「未知のの遭遇」（1977年）で、音の交信による宇宙人との友好的な接触を描いたスビルバーグ監督は、この「E.T.」で宇宙人をさらに愛すべき生き物として描いている。指先で瞬時に傷口を治したり空を飛んだりといった、人間の及びもつかない能力と、まさに人間の証しである愛情や感情とを併せ持った素晴らしい生き物を登場させたのだ。エリオッットとE.T.の心の交流は、ともすれば人間が忘れがちな、お互いの理解、信頼、思いやりというテーマに結びつくものである。お互いが抱えている問題や悩みを分かち合うという尊い気持ちこそが永遠の人間愛であると信じたい。 |
| この映画の英語について |
| J.C. の会話は、生き馬の目を抜くニューヨークで活躍するキャリアウーマンそのものである。上司や部下や取引先を自分のペースにとりこみ、相手に口を挟ませない機関銃のように繰り出す言葉は、早口であり、センテンスの切れ目も入れないせっかちな話し方。oh
/ uh / uh-huh / well / I mean などを頻繁に挿入し、時に口ごもったり、吃ったり、コメディ特有の話し方でもある。語彙も豊富でジョークや皮肉も散りばめられており、総じて聞き取り難易度は高いと言える。経営用語やビジネスの最前線で使われ カリフォルニアの郊外の住宅地で暮らすエリオットと彼の家族、友達との日常会話が中心である。すべて標準米語で会話スピードも遅く、聞き取りは容易と言える。
家族との食卓、友達とのゲーム遊び、通学バスを待つシーンなどは、日本の中学生がビギナーとして英語を学ぶのにふさわしい単語や、言い回しが豊富に出てくる。ただし口語、俗語表現も多く、学校では教えてくれないナマの表現も併せて学べるのである。エリオットがE.T.にお菓子や、おもちゃの名前を教えるところや、妹が
"Sesame Street" を見ながらやさしい単語を覚える場面などがそれである。一方、子供たちはジョークで映画 "Dracula" の恐ろしい声や、「スターウォーズ」シリーズの
Yoda の声を真似たり、"Saturday Night Live" の Mr. Bill になって妹をからかったりする。また兄たちが "Dungeons
& Dragons" ゲームに興じたり、ママが妹に "Peter Pan" を読んで聞かせる場面などに、平均的なアメリカの子供たちの生活と文化がうかがえる。 エリオットのママはアメリカの夫婦によくある話で、夫と別居している。父親のいないことが、どれほど子供たちに寂しい思いをさせているかが彼女の唯一の気がかりだ。エリオットは最初にE.T.を発見して、みんなにそれを知らせるが、誰もまともに話を聞いてくれない。彼は悔しくて "Dad would believe me ... He's in Mexico with Sally." （パパならきっと信じてくれる・・・でもパパはサリーとメキシコに行っちゃった）と言う。妹のガーティーが、"Um ... where's Mexico?"と首をかしげると、ママは涙を堪えきれなくなり席を立つ。そして母の痛みを察した兄のマイクがエリオットに小声で "I'm gonna kill you." と戒めるところは、短い言葉のやりとりながら家族の愛情が凝縮した心に残る場面である。「他人の心を思いやる」というこの映画のテーマがこんな場面にも表れている。 終盤で医師や科学者たちがE.T.を調査、治療するシーンでは医学・病理学の専門用語が使われる。detoxification / collage / epidermal / decompensate / malfunction / EKG /EEG / DNA / CPR / IV / defibrillate / cardiac / arrest / lidocaine / catherter などなど・・・子供たちの日常会話とは、かけ離れた対照的な興味を引き出してくれる。
これは映画を見た人みんなの心に刻まれたラストシーンの感動的な言葉である。 |
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| 評価項目 | 易しい → 難しい | ||||
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| ・会話スピード |
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| ・発音の明瞭さ |
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| ・アメリカ訛 |
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| ・外国訛 |
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| ・語彙 |
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| ・専門用語 |
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| ・ジョーク |
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| ・スラング |
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| ・文法 |
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| 合 計 | 11点 |