INNERSPACE
インナースペース
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| 書 名 | スクリーンプレイ 「インナースペース」 |
製 作 | 1987年 | |||
| 編 集 | 山田 均 | 会 社 | Warner Bros. | |||
| 仕 様 | A5版、120ページ | 監 督 | Joe Dante | |||
| 発行日 | 1994年2月 | 脚 本 | Jeffrey Boam Chip Proser |
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| 出版社 | 株式会社スクリーンプレイ | 出 演 |
Dennis Quaid | |||
| 定 価 | 本体1,200円（税別） | Martin Short | ||||
| ISBN | 4-89407-099-5 | Meg Ryan | ||||
| この映画のストーリー |
| サンフランスシコのベクター・スコープ研究所で、人間を乗せた探査艇を極小サイズに収縮しようという世紀の大実験が行われようとしていた。パイロットに選ばれたのは、その大胆さと無鉄砲さを買われた、もと戦闘機乗りのタック・ペンドルトン。首尾よく極小化されたタックが、実験用のウサギの体内にまさに注射されるところに、この新発明技術の鍵である二つのマイクロチップを狙うスパイ団が乱入する。小さくなったタックを入れた注射器を持って逃げた研究所長は、通りすがりのスーパー店員ジャックに注射を打ったあと、その場で一味に射殺された。事もあろうに人間の体内に注入されてしまったタックは、酸素供給の限界である24時間以内に、ジャックに奪われたチップを奪還させて研究所に戻らなければならない。 一方ジャックはこのところノイローゼ気味で、精神科に通っている気の弱い性格。悪霊がとりついたように、自分の体内をタックに探査艇で動き回られ、気が気でない。タックは恋人である記者のリディアが、ハイテクの売買で金儲けをしているカウボーイが一味をからチップを手に入れようとしていることを知った。ジャックをカウボーイに変装させて一味に接近したタックとジャックとリディア。おろおろしていたジャックだが、タックに叱咤激励され勇気づけられながら、一味とスリリングなチップの争奪戦を展開していくのである。事情が分からず半信半疑のリディアだったが、本当にジャックの体内にタックがいることを知って奇妙で複雑な気持ちを抱く。一方、敵はタックの艇内にあるもう片方のチップを狙い、極小化された殺し屋のアイゴをジャックの体内に注入して来た。ジャックは一味と対決、タックは体内でアイゴと一騎打ち。一心同体の大冒険が繰り広げられる。 タックは勇敢なパイロットながら、荒っぽい性格が禍してエリートの仲間入りが出来ないのだが、美人の彼女を横に乗せて真っ赤なスポーツカーをぶっ飛ばすという明るい人生を送っている。ジャックは酒も飲まず、ガールフレンドもいない。対照的な二人が同一体内で交わす、とぼけた掛け合いが面白い。人間の体内を人間が探検飛行するという斬新で奇抜なアイディアはさすがスピルバーグとダンテであるが、夢のようなSF描写の魅力と、その一方でジャックがタックに尻を叩かれて、人生をいかに前向きに楽しく生きるかを教えられるという、とても身近で現実的な人間心理と性格の描写の織り成しが、この映画を非常に個性的な作品に仕立て上げている。 |
| この映画の英語について |
| 宇宙船のような探査艇に乗って、人間の体の中をかけめぐるというSF設定から、先ず頻繁に使われるのが医学・解剖学用語である。nausea（吐き気）
/ dizziness（目まい） / rash（発疹） / optic nerve（視神経） / jugular vein（頚静脈） / atrium（心房）
/ middle ear（中耳） / tympanic cavity（鼓膜） / hysteria（ヒステリー） / pulse rate（脈拍数）
/ cardiac arrest（心拍停止） / aneurysm（動脈瘤） / spinal cord（脊髄） / adrenal glands（副腎）
/ gastrointestinal acid（胃酸） / tumor（腫瘍） / ulcer（潰瘍）...などなど。お医者さんが見ると英語を３倍ぐらい楽しめるのではないだろうか。 helium neon-laser scalpel（ヘリウムネオン・レーザー切断器） / Oxygen reserves at fifteen percent.（酸素残量15％） / Activate proton echo system.（陽子エコーメモリー、作動）などの専門技術用語・・・中にはSF特有の造語らしき言葉もあるが、こちらはハイテク技術者の方たちが楽しめそうである。これらの専門用語は、一般の読者にとっては日常会話では耳にしない言葉が多いだけに聞き取りは難しい。いきなり逐語式に理解しようとするのではなく、映像を見ながらストーリーの脈絡に従って先ずは大まかな意味を追って行くように心がけられたい。 反対に登場人物の下世話な会話にも注目したい。タックはジョーク、皮肉、俗語を連発し、その荒削りで強引な話し方で、真面目で気の弱いジャックを終始たたみかけている。呼びかけや急かす意味の語りかけ（pal / buddy / Listen to me. / Come on / What are you waiting for? など）などがそれである。強意語の the hell / 相手を侮蔑する類の卑語（son of a bitch / squat など）や、俗語も多い。ピンチに立った時のせりふ、"Great, Jack. When things are at their darkest, pal, it's a brave man who can kick back and party. Jack, let the good time roll."（いいぞ、ジャック。逆境に立った時に落ち着いていられてこそ、勇気のある男なんだ。さあ、楽しくやろうぜ）が彼の性格を端的に表した言葉である。一方、ジャックは気弱な性格が言葉に表れている。"I don't know what to believe."（何を信じていいのか分からないよ） / "Look, don't rush me."（急かさないでよ） / "That's the thing I want from you, no pain."（頼むから、痛くしないでよ）・・・など。 だが最後に自分を克服したジャックの言葉は力強く生まれ変わる。"Doc, I'm cured. Wendy, not a chance. And Mr. Wormwood, thank you. And I quit."（先生、僕はもう治ったんだ。ウェンディ、せっかくだけど断るよ。ワームウッドさん、お世話になりました。辞めます） |
| 評価項目 | 易しい → 難しい | ||||
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| ・会話スピード |
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| ・発音の明瞭さ |
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| ・アメリカ訛 |
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| ・外国訛 |
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| ・語彙 |
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| ・専門用語 |
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| ・ジョーク |
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| ・スラング |
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| ・文法 |
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| 合 計 | 22点 |