| 主な登場人物は、海軍将校ファレル、国防長官ブライス、長官秘書プリチャード、上院議員デュバル、CIA長官マーシャル、といった政治家・軍人である。わき役も国防省（Pentagon）、CIA（中央情報局）、CID（犯罪捜査部）といった官庁、軍部の関係者といった設定である。
joint staff（統合参謀本部）/ counterrespionage（対スパイ活動）/ NSA（国家安全保障局）/ COMSEC（通信安全）/
COMSEC（通信安全）/ COMSEC（通信安全）/ COMSEC（通信安全）/ SIGINT（軍事通信探知衛星）/ national
security（国防）/ contras（コントラ）/ Special Forces（特殊部隊）/ FBI（連邦捜査局）/ the Department
of State（国防省）など・・・政治・軍事関連の用語が全編に使われている。また政治家同士が使う言葉は、語彙も豊富で知的レベルの高い表現が多い。
（例）"The Phantom Submarine is supposed to be invisible to sonar, and
naturally the builder's first instinct...well I should say the second
instinct, his first being to get snout as deeply as possible into the
public trough."
（ファントム潜水艦はソナーで探知できない、そして当然の当然のことながら造船業者の第一の狙いは・・・いや第二の狙いと言うべきかな・・・第一には、国防予算をできる限りぶん取ろうということだからね）
ファレルの航海任務では、destroyer（駆逐艦） / depth charges（爆雷攻撃） / sub（潜水艦） / rescue
detail（救助隊） /commander, ensign などの階級名・・・などの海軍用語が聞かれる。さらに国防省のコンピュータ技師のサムの話の中には、
pixel（画素） / isolate（分離する） / emulsion（乳化剤） / Fourier（フランスの数学者） など、コンピュータや工学技術に関連した用語が出てくる。
しかしながら固い内容の俊敏な会話ばかりではない。ファレルとスーザンのやりとりは普通の恋人同士にみられる一般的な内容である。二人で部屋にいて、突然ブライスが訪ねてきた時の会話。
"Why don't you fuckin' go down and beg him not to come in?!"
（下に降りて行って、彼に入らないでくれといえばいいじゃないか）
"You want me to say it? I'll say it. Tom, I'll leave him , I promise
I will. I love you."
（そう言わせたいの？じゃあ、そう言うわ、トム。彼とは別れるわ、約束する。愛してるの）・・・トムに一途な女心が表れるシーンである。
Nina と Schiller がややヨーロッパ訛りの英語を話す他はほとんどの登場人物が標準米語であり、豊富な語彙とワシントンの雰囲気に満ちた会話表現、口語・俗語・比喩なども含む多彩な内容の会話表現、いずれも学び応えのある映画である。
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