その部屋の設計には3カ月、建設には5カ月が費やされた。4000ポンドの鉄のフレームは、2トンのコンクリートで固められ、7000フィートのケーブルにつながれているのは、16台のビデオカメラと8台のモニター。中には専用の電話回線が引かれている。ドアはたったひとつ。スプリング内蔵の自動施錠システムと赤外線センサーも装備されている。いったい何のために?
 その部屋が作られた目的はただひとつ。何者もその部屋には侵入させないため。果たしてその部屋には何があるのか? 分かっているのはただひとつ。その部屋が"パニック・ルーム"と呼ばれていることだけ…。