ボディガード
THE BODYGUARD



監修 山田均
原作シナリオ LAWRENCE KASDAN
A5版 116頁 ISBN-4-89407-100-2
本体価格=1,200円(税別)
1994年(平成6年)6月7日 初版発行


腕利きのボディガード、フランクは警護を依頼された人気歌手レイチェルと恋に落ちる。しかし、彼女を狙う魔の手が伸びる…。主題歌も大ヒットした話題作。ぜひ英語で主題歌を聴いてみましょう。

書 籍 紹 介
 
映 画 紹 介
書 名 スクリーンプレイ
「THE BODYGUARD
      ボディガード」
製 作 1992年
監 修 山田 均 会 社 WARNER BROS.
仕 様 A5版、116ページ 監 督 MICK JACKSON
発行日

1994年6月7日

脚 本 LAWRENCE KASDAN
出版社 株式会社 スクリーンプレイ 出 演
KEVIN COSTNER
定 価 本体1,200円(税別) WHITNEY HOUSTON
ISBN 4-89407-100-2 GARY KEMP

 

■この映画のストーリー

 フランク・ファーマーはプロのボディガード、冷静沈着な判断力と恐れを知らぬ行動力でクライアントを魔の手から守っている。かってシークレット・サービスの一員として大統領を警護していたこともあるフランクは、仕事の妨げになる個人的感情を極力排除することで、最高の中の最高の男としての評価を得るまでになった。
 「規律なんて信じないわ。私の生活を乱さないでちょうだい!」
 しかし、今回のクライアント、今をときめく歌手兼女優のレイチェル・マロンは勝手が違った。レイチェルには危機意識が欠けており、フランクに非協力的で、その無自覚な行動は危険きわまりない。
 映画はこのふたりの対立を軸に展開していく。しかし、基本的には守る者と守られる者。二人の間にはやがて愛が芽生え、一夜をともにする。
 「こんなことでは君を守れない」
 「二人の仲はもうお仕舞いってこと?」
 「ああ」
 「冗談でしょ!」
 フランクは、個人的感情を仕事にはさんだことを後悔する。仕事を取るなら愛を捨て、愛を取るなら仕事を捨てなくてはならない。
 二人の間の溝は決定的となった。
 フランクはレイチェルを守るためプロに徹する。そして迎えるクライマックス。アカデミー主演女優賞を獲得し、オスカー像を受け取るレイチェルに暗殺者の銃口が火を噴いた。フランクは壇上に飛び出し、弾丸を自分の身体で受け止めた。フランクにとってそれは仕事の一部だったのだろうか、それとも愛ゆえの行動だったのだろうか…。
 仕事というもの、愛というもの、その双方にかける真摯な情熱と葛藤を、ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンの二大スターが演じてくれる。

■この映画の英語について

 ケビン・コスナー扮するフランク・ファーマーは感情を表に出さない。しかし、レイチェルやその取り巻き連中の言動に時として堪忍袋の緒が切れる。
 冒頭でフランクがレイチェルに紹介される場面では、"There's been a mistake. So if you'll show me the quickest way out, I'll save us a lot of trouble."(間違いがあったようです。一番近い出口を教えて頂ければ、お互いに面倒が掛からないようにしてあげます)、レイチェルの買物に付き合わされる場面では、"I'm here to keep you alive, not help you shop."(君を生かしておくのが仕事で、買物を手伝うことじゃない)等々、寡黙なフランクは寡黙なりに言葉の選び方を工夫して、ささやかな抵抗をする。しかし最後には怒りが爆発する。"You cross me up this time, I swear, I'll kill you myself."(今度裏切ってみろ、この手で殺してやる)
 レイチェルも負けてはいない。"You probably won't believe this, but I have a reputation for being a bitch."(きっと信じてくれないでしょうけど、私は嫌な女で有名なの)。これが散々嫌な女ぶりを発揮した後での台詞とは思えない。また、レストランでグラスが壊れた音にフランクが驚いた場面では、"Don't worry. I'll protect you."(心配しないで、私が守ってあげる)と余裕のある立場逆転発言。
 そしてラストシーン。"...whatever dangerous endeavors those among us may take, let them never be without your sanctuary. For we all know in our hearts that even though we may pass through the valley of the shadow of death, you are with us, guiding and protecting us. Amen"(我等がどのような危険に立向かおうとも、我等に安らぎの場所をお与え下さい。我等は信じております、たとえ死の影の谷を歩む時でさえ、主は我等と共にあり、我等を導き、お守り下さることを。アーメン)
 聖書「詩篇23章4節」の有名な箇所を引用した牧師の祈り。この祈りの声がフランクの顔に重なるという心憎い演出がされている。
 他にも、軽妙なやり取り、会話が随所に見られる。たっぷりと楽しんで頂きたい。

■目次

1. 新しい任務 New Assignment ……………… 7
2. 脅迫状 Death Threats ……………… 22
3. マヤン The Mayan ……………… 35
4. デート Getting Fixed Up ……………… 47
5. マイアミ・ビーチ Miami Beach ……………… 58
6. オレゴン Bend, Oregon ……………… 71
7. 告白 Confesion ……………… 83
8. オスカー An Oscar ……………… 92
9. 刺客 The Assassin ……………… 102
10. 愛してるの I Will Always Love You ……………… 112

■コラム

主役のプロフィール ……………… 21
レーガン大統領狙撃事件(1) ……………… 34
シークレット・サービス(1) ……………… 46
シークレット・サービス(2) ……………… 57
レーガン大統領狙撃事件(2) ……………… 82
オスカー像の実体 ……………… 111

■リスニング難易度

評価項目 易しい → 難しい
・会話スピード
1 2 3 4 5
・発音の明瞭さ
1 2 3 4 5
・アメリカ訛
1 2 3 4 5
・外国訛
1 2 3 4 5
・語彙
1 2 3 4 5
・専門用語
1 2 3 4 5
・ジョーク
1 2 3 4 5
・スラング
1 2 3 4 5
・文法
1 2 3 4 5
合 計 16点

( 16以下 = Beginner, 17-24 = Intermediate, 25-34 = Advanced, 35以上 = Professional )