THE SECRET OF MY SUCCESS
摩天楼（ニューヨーク）はバラ色に
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| 書 名 | スクリーンプレイ 「摩天楼はバラ色に」 |
製 作 | 1987年 | |||
| 編 集 | 山田 均 | 会 社 | Universal City Studios, Inc | |||
| 仕 様 | A5版、112ページ | 監 督 | Herbert Ross | |||
| 発行日 | 1991年11月 | 脚 本 | Jim Cash, Jack Epps, Jr. , A. J. Carothers | |||
| 出版社 | 株式会社スクリーンプレイ | 出 演 |
Michael J. Fox | |||
| 定 価 | 本体1,200円（税別） | Helen Slater | ||||
| ISBN | 4-89407-029-4 | Richard Jordan | ||||
| この映画のストーリー |
| カンザスの田舎で明るく健やかに育った聡明なブラントリーは大学卒業後、大都会での成功を夢見て、意気揚々と摩天楼のひしめくニューヨークにやって来た。ところが就職の決まっていた会社は、経営危機に瀕し採用は取り消されていた。職探しに歩いても、何のビジネス経験もない彼を採用してくれる会社は見つからない。いきなり大都会の厳しさの洗礼を受けたが、ダメでもともとのつもりで、母の遠縁にあたるハワード叔父を訪ねる。叔父は巨大企業ペムローズ社の社長だった。ひたむきさが功を奏して、彼はまず配送係として入社することができた。配送係の立場を利用して最新の社内経営情報を集め、自分で勉強を重ねていく。 そんなある日、社長夫人ベラ運転手を申しつけられたブラントリーは、その明るさと機知でベラに気に入られ、彼女の誘惑に応じてしまった。私の力で出世させてあげるわというベラだが、あくまで自分の力で頑張るという決意は変わらない。ある時、空いていた重役用個室で電話をとり、闇雲に積極的な話をしてしまったブラントリーは、そのまま翌日から架空の重役、ウィットフィールドとして経営に参加し始める。折しもペムローズ社は乗っ取りの危機にさらされていた。徹底した積極策でこの危機を乗り越えろと訴える彼は、憧れの的であった女性重役クリスティーの心をも捉えてしまった。 ところがある週末社長邸で催されたパーティーの夜、社長夫妻とブラントリー、クリスティーの４人は、お互いがその複雑な関係を知ることになり、ウィットフィールドの素性もばれてクビになる。全てが終わったかに思えたブラントリーだが、乗っ取り断行のために召集された経営会議で鮮やかな大逆転を演じるのだった。 生き馬の目を抜くビジネス映画に最もふさわしい背景はやはりマンハッタンの摩天楼である。1980年代後半には、この映画の他にも同時期に、"Working Girl" / "Wall Street" などのヒット作が発表されたが、いずれも Ivy Leaguer や MBA といったエリートではない若者が、野心と才能で成功をてにするまでのサクセス・ストーリーである。"America is the land of opportunity." とはよく言われるが、主人公ブラントリーが訴えた「チャンスさえあれば自分は何でもできる」、つまり機会の平等こそがアメリカの素晴らしさのはずだ。近い将来、全アメリカ人のうち非白人が過半数を占めると予想される状況で、真の意味での機会均等の精神がいつまでも問われ続けてほしいものである。 |
| この映画の英語について |
| ニューヨークを舞台にしたアップテンポのコメディで交わされる会話は、ジョークと皮肉を忘れない粋な英語である。配送役のボス、ブレイディの
"You call me God."（俺を神様と呼べ）/ "This really makes my day."（これは嬉しいぜ）…メルローズの
"He's not a person. He's a suits."（彼は人間じゃなくて「スーツ」なんだ）/ "Something happens
to a man when he puts on a necktie. It cuts off all the oxgen to his brain."（人間はネクタイを締めるとどうかなっちまうんだ。脳まで酸素が回らなくなるのさ）などは、口の悪い都会人らしい皮肉である。プレスコット、ベラ、クリスティら、エリート層の、粋なジョークや辛辣な皮肉も随所で楽しめる。クリスティが自分に迫ろうとするブラントリーをするりとかわす場面や、ベラが自分から逃げようとするブラントリーをジョークで締めあげる場面などが愉快だ。
コメディでありながら、大企業のビジネスライフを基に、企業の乗っ取りを主題にしたこの映画には、従業人が日常的に使う言葉、エグゼクティブの話すビジネス会話が溢れている。（
appointment / personnel / purchasing / stockholder's meeting / deficit
/ feasibility study ）など…さらに、乗っ取りの攻防戦に関わる経済・経営専門用語も楽しみながら学べてしまう。（ hostile
takeover / cutback / transfer sheet / unon law suits / quarterly report
/ preliminary report / voting stock...）同時に全編を通し、口語（俗語）慣用句が多用されているため、生きた日常会話に役立つ表現には事欠かない。 |
| 評価項目 | 易しい → 難しい | ||||
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| ・会話スピード |
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| ・発音の明瞭さ |
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| ・アメリカ訛 |
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| ・外国訛 |
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| ・語彙 |
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| ・専門用語 |
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| ・ジョーク |
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| ・スラング |
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| ・文法 |
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| 合 計 | 17点 |